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2012年8月の記事

2012年8月29日 (水)

Webアナリスト養成講座/GAの各種カスタマイズの利用法

今回の講師はアクセス解析イニシアチブ事務局長の衣袋宏美さんでした。

クリックやダウンロードなどを計測するためのトラッキングコードのカスタマイズや
複数ドメインのまとめ方、カスタムレポートの設定など非常に実践的な内容で
実際の設定画面を織り交ぜつつ、わかりやすく解説されていました。

こういった内容を扱ったセミナーは案外なかったように思います。

 

また、「アカウントの設計」や「指標とディメンションの違い」など
曖昧な理解のままになりがちなこともしっかりと扱われていました。

正しく理解を積み上げていくには
こういった基礎基本にあたる部分を疎かにせず
きちんと理解することも重要ではないかと改めて感じました。

 

以下、講義メモです。

************************************************************

第1部:収集データのカスタマイズ

  ・アカウントの全体設計とカスタマイズ
  ・トラッキングコードのカスタマイズ

第2部:集計・表示のカスタマイズ

  ・プロファイルとフィルタ
  ・カスタムレポート
  ・アドバンスセグメント

第3部:Q&A

************************************************************

<第1部:収集データのカスタマイズ>

【アカウント全体の設計法】

●GA導入の手順:「何を収集して」「どう集計するか」を予めよく考える

 (何を収集して)
  ・計測対象サイトの範囲を決める
  ・計測したい項目を洗い出す
  ・上記の応じたカスタマイズを施した計測タグやパラメータを実装する

 (どう集計するか)
  ・目標設定やフィルタリングなどの集計レポートの設計をする
  ・上記に応じた管理者と閲覧者の権限設定とプロファイル作成を行う
   ※全データが丸見えにならないよう、部門別にプロファイルをつくって解放する

●留意すべき制限事項
 ・AdWordsアカウントとリンクしてない場合、1アカウントにつき月間1000万PV上限。
 ・プロファイル単位で、1日5万URL/キーワードのパターン数を超えると(other)と括られて表示

●フィルタで加工する場合、別プロファイルを用意して行う
 →後々を考え、フィルタ無しのデータも残しておく

 

************************************************************

【トラッキングコードのカスタマイズ】

●仮想ページビュー:URLに代わる「ページ名」を付与

  事例1)別画面なのに同一URLの場合(カートなど)にページ名を付与
       →ページに貼るトラッキングコードで以下のように記述

         _gaq.push(['_trackPageview,'/cart/input1']);

          ※「/cart/input1」の部分で意図したものを付与

  事例2)PDFのダウンロードのためのクリックを1ページビューとカウント
       →リンクにonlick以下を追記する

         <a href="http://example.com/1pdf" onclick="_gaq.push(['_trackPageview,'/downloads/1.pdf']);">ダウンロード</a>

 (留意点)
  ・実際のページが存在しないため、ページヘのリンクや「ページ解析」は利用できない
  ・外部リンクのクリックに実装した場合などは、実質1ページ閲覧でも直帰とみなされない
  ・実際に存在しないページなのに、離脱ページとして認識される
  ・外部リンクのクリックに実装した場合、ページタイトルはクリックしたページのタイトルになる

●イベントトラッキング:ページビューにはカウントしたくない場合
 →外部リンクのクリック、入力フィールドへのフォーカスなどをイベントとしてカウント

   _trackEvent('category', 'action', 'label', value, noninteraction)

 (留意点)
  1ページ閲覧でもイベントが発生すれば、直帰とみなされれない
   →回避するにはオプションのnoninteractionをtrueにしておく。

●ユーザー定義:長期間固定的なユーザー層を特定してラベルを付与したい

  ex..関係者のアクセスを除外したい場合
    →関係者だけに通知したページを踏ませて、そのページにユーザー定義を仕込む

      _gaq.push(['_setVar', 'no-report']);
        →ユーザー定義に"no-report"という値を付与。

      そして、関係者のアクセスを除外するフィルタをかけたプロファイルを作成
        「フィルタ種類:除外」
        「フィルタフィールド:ユーザー定義」
        「フィルタパターン:no-report」      

●ドメイン跨ぎの集計方法
 ・トラッキングコードの変更
 ・リンクタグの変更
 ・レポートを見る際のプロファイルへのフィルタ設定

 (留意点)
  ・URLの書き換えを行うと、サイト上のページ解析、ナビゲーションサマリーが表示されない
  ・また目標設定画面においては、「目標URL」で変換後の(サブ)ドメイン付きのURLを入力する

●複数サブドメインの計測
  →例えば、www.example.jpとxyz.example.jpをまとめて計測したい場合

    _gaq.push(['_setDomainName', 'example.jp']);
    _gaq.push(['_setAllowLinker', true]);

●ディレクトリ集計
  →例えば、2つのディレクトリ(/myStore/と/myCart/)だけを対象にしたい

    _gaq.push(['_setCookiePath', '/myStore/']);
    _gaq.push(['_cookiePathCopy', '/myCart/']);

 (留意点)
  それぞれのディレクトリは計測対象外部にあたるので、同じドメインでも「参照元」になる

●広告の手動タグ:どのキャンペーンからの流入かを手動でコントロールするためのダミーパラメータ
 ・utm_source:参照元
 ・utm_medium:メディア
 ・utm_campaign:キャンペーン
 ・utm_term:キーワード
 ・utm_content:広告コンテンツ

 ※検索で「有料検索」に分類したい場合はutm_mediumに以下の値を付与
  「cpc」「ppc」「cpm」「cpv」「cpp」

●AdWordsの自動タグ設定がONで、Googleアナリティクスと連携されていれば、以下のように扱われる
 参照元:google
 メディア:cpc
 キーワード:AdWordsで登録したキーワード(実際の検索クエリではない)
 キャンペーン:AdWordsで設定したキャンペーン名

●Yahoo!リスティングの例
 ?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=yahoo201208
 ※utm_termを登録キーワードで設定すれば、実際の検索クエリーの代わりに優先される

●「キーワード」は、広告グループに設定した語句やフレーズのこと。
  実際にユーザーが検索エンジンで入力した検索語は「一致した検索クエリ」
 (AdWordsの方も定義は同じ)

 

************************************************************

【第1部まとめ】

●アカウント、プロパティ、プロファイルの関係を理解し、適切に設計

●4段階のカスタマイズを適切に使い分ける
 ・取得データのカスタマイズ
 ・集計のカスタマイズ
 ・固定的なレポートのカスタマイズ(カスタムレポート等)
 ・その場で集計や表示をカスタマイズ(アドバンスセグメント等)

●トラッキングコードのカスタマイズは付随する設定や落とし穴に気を付けながら適切に活用

 

************************************************************

<第2部:集計・表示のカスタマイズ>

【プロファイル設定】

●プロファイル設定で「デフォルトのページ」でindex.htmlと記述しておくと
 「/」を「/index.html」と置換してくれる。2階層目でも3階層目でも。

●分析に意味のないクエリパラメータは除外しておく
 →セッションIDなどがURLに付与されている場合などには指定しておく

●検索結果画面ページのURLのパラメータを「サイト内検索の設定」のクエリパラメータに設定。
 →URLがhttp://example.com/?s=gaiqならクエリパラメータに「s」と設定

●パラメータのパターン数が多い場合は5万URL問題との兼ね合いで
 「クエリパラメータの削除」「サイト内検索」の設定と複数プロファイルの設定で何とかする

●目標タイプは特定のページヘのアクセス以外も設定可能
 ・サイト滞在時間
 ・訪問別ページビュー
 ・クリックイベント
 ・マウスオーバー
 ・Flashの動作

●目標値オプション(1CVあたりの価値金額)は0にして、eコマースで見たほうが良い
 →1購買で2品購入した場合、CV数とトランザクション数が違うため。

●マッチタイプは「完全一致」を選ぶ

●目標到達プロセスは順番まで厳密には見てない

 →実際の閲覧が「ステップ2→ステップ1→ステップ3→目標」でも
    「ステップ1→ステップ2→ステップ3→目標」のそれぞれに全て1カウントされる

 →ゴールフローでは「ステップ2→ステップ1」はカウントしない。

 ※また、目標到達プロセスは設定後のものしか見れないが、ゴールフローは過去に遡れる。

 

************************************************************

【フィルタの設定】

●カスタムフィルタでは特定のディメンションがあるパターンに一致したものだけに絞ることも可能

●特定のIPアドレス群からの利用を除外する場合
 →フィルタフィールドから「IPアドレス」を選択肢、IPアドレス群を正規表現で表記。
  (63\.212\.171\.[1-9])

●5万件を超えると(other)とされてしまう大規模サイトや商品が膨大にあるサイトなどでは
 大雑把にみるためにURL群をまとめて見る

  例)「/mono/dvd/-/detail/=/cid=n_609bcxa319/」といったものを
    「/mono/dvd/-/detail/」とまとめてしまう

●フィルタの順番を気をつける

  例)以下の場合、フィルタ1→フィルタ2の場合と、逆の場合では別の結果になる
      フィルタ1:AとBというページをCに置換する
      フィルタ2:CというページをDに置換する

●指標とディメンション
 ・指標:数字(表頭に並ぶ)
 ・ディメンション:分析軸(表側に並ぶ。基本的に「XX別」と表現できる)

●ピボットテーブル:ディメンション同士のクロス集計
 →「OS別」と「ブラウザ別」のクロスで訪問者数を見る

●セカンダリディメンション:2列目にもう一つの指標を並べてみる
 →「Windows Chrome」といった「OS別」と「ブラウザ別」の組み合わせで多い順に表示

 

************************************************************

【カスタムレポートを作る】

●他のプロファイルでも共通で有効しているレポートを削除すると、
  別プロファイルでも消えることがあるので注意

●フィルタは別のタブにも適用されるので、そうしたくない場合は別途カスタムレポートを作る

●選択可能な指標の中で「ユーザー数」など何故か同じものが2つある指標も
 →バグ。どちらかはディメンションにより使用できない。

●「平均値」は
 ・コンバージョンの中のものは「トランザクションの平均注文額」
 ・コンテンツの中のものは「イベントの平均注文額」

●時間帯別に見たい場合はディメンションを「時間帯」ではなく「時」を選択

●曜日別の表示は「0:日曜日」「1:月曜日」「2:火曜日」…など数字表記

●時系列で複数指標全てをエクスポートする場合、「時」ではなく「時間帯」を選択
 →時間帯の列は「yyyymmddhh」の形式になるので、昇順にソートしておく

 

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【アドバンスセグメント】

●特定条件の訪問データだけ抽出するためのもの

●ヒット数とはページビュー、イベント、トランザクションの合計値
 →つまり計測用のGIF画像リクエスト総数

●カスタムレポートと同様に「他のプロファイルへ同時コピー」や「共有」も可能

●他のプロファイルでも共通で有効にしてあるセグメントを削除すると、
  別プロファイルでも消えることがあるので注意

 

************************************************************

【第2部まとめ】

●プロファイルの機能を活かす設定、フィルタも最大限活用

●指標とディレクションを理解すればカスタムレポートは怖くない

●ユーザーでなく特定の訪問条件でデータを抽出するアドバンスセグメントはその場で集計できる

 

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【第3部 Q&A】

●新規訪問割合が変?左の指標の数字と円グラフが合致しない。
 →円グラフのほうが正しそう?バグ?

●外部リンク、共通的なイベント、共通的なコンバージョンがとれるようなカスタマイズは?
 →フォーム入力イベントなどを機能拡張するJS「GA Functions」など
   http://murak.net/gafunc

●カスタムレポート集は?
 →ニーズに応じて新たにレポートを作ることをオススメしますが、汎用性の高いものは以下。
   ・入口ページ、ソース別
    ・キーワード別、検索エンジン別
   ・ページ別、新規リピーター別

●サイトカタリストより優位な点は?
 ・安い(プレミアでも月100万円くらい)
 ・ノウハウのストックやフローが圧倒的に多い
 ・標準でセットされているレポートが充実してわかりやすい(情報コストが安い)
 ・各種アドオンツールを入れなくても、標準でセグメントが簡単に切れたり、A/Bテストできる

●ページ別のユニークユーザー数は?
 ・カスタムレポートで「ディメンション:ページ別」×「指標:ユーザー数」
 ・アドバンスセグメントで「セッション数=1」で絞る

●設定がきちんと機能しているかをチェックできないか?
 →GoogleがChrome用にGoogleAnalyticsデバッカーを提供している

 

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【関連URL】

●衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座
  http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/6342

●GAフォーラム(Googleアナリティクス活用の総合情報サイト)
  http://gaforum.jp/

●Google アナリティクス完全マニュアル(電子書籍。約700ページで500円より)
  http://xfusion.jp/pr201207ga.html

●衣袋宏美のアクセス解析ゼミナール(アクセス解析を基礎からしっかり学べるオススメ講座)
  http://a2i.jp/activity/training

 

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